美容業界の今

平素よりカシータフロルグループをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

美容室業界だけでなく、日本全体の労働人口というのは今後も減っていく一方で、美容師業界も外国人の受け入れの話なんかも持ち上がってきている現状で、今後の業界再編の動きは活発化されることが予想され、10年くらい前から業務委託サロンやシェアサロンなどの美容室が急激に増加しました。その一方で教育型サロン(新卒の美容学生を受け入れてスタイリストへ育てる)はそういったサロンに求人のシェアを奪われて経営が苦しいといった事例もたくさんありました。

当たり前の様で当たり前でないことなんですが、元々そういった形態のサロンが無くとも、美容師さんの離職率は非常に高いです。

理由は様々ですが、よくあるのは、独立、結婚、スキルアップの為に転職、身の回りの環境の変化、美容師自体をやめてしまうことが多くありましたが、今はカットができるようになったスタイリストが、少しでも給与の良いサロンへ映るケースが多く、教育型サロンのカシータフロルとしてもその流出を防ぐ努力をするしかありません。

人との摩擦でしか人は成長出来ない

創業当初から私自身の考えとして、一度でも係わった方には、生涯を共にする気持ちでいます。もちろんある程度の距離を保って応援する父親の様な、そんな存在でありたいと思っております。優しくしてみたり、黙って見守ったり、厳しく言ってみたりと、その人の先のことを考えお節介ですがプラスになる様な、そんな会社でありたいと思いますし、個人としてもそんな関係がスタッフと築けたらいいなという風に考えております。

お客様=スタッフ 会社にとっても私にとっても、どちらも同じレベルで大切な存在として考えております。

教育型サロンの桃源郷を目指して

双方にとって有益なのはどんな会社であるか?

会社がスタッフの為に有益な仕組みや環境を提供すれば、そのスタッフがお客様を自然と大切にしてくれるそういう図式があります。このポイントは必ず外せません。

ではスタッフにとって有益な内容とは一体何か?もちろん今置かれている立場などから内容は様々だと思います。

間違い無いのは「時間」と「収入」この二つです。他には「学び」の面は大きいと思います。

カシータフロルは名古屋の中でも存在を大きくしつつある中、教育サロンとして、新卒学生の受け入れをしながら立派な生涯美容師を育てるという使命感をもっています。そしてそこに地域における会社の存在意義があると感じています。なのでカシータフロルは技術だけでなく人として成長できて、そして多くを学べる環境づくりを目指しております。こういった環境は教育サロンならではであり、人が人と切磋琢磨して共存していくには多様性を認めなければなりません。「許すことは強さ」それこそがスタッフ自身の成長につながると、そう考えております。

教育型サロン+美容師尊重型サロン=生涯働ける美容室経営へ

先に述べた「時間」と「収入」の確保、こちらもまだまだ改善の余地はありますが、70%ぐらいまでは構築出来ました。

美容師の「時間」すなわち就業時間の短縮はすでに完成系が見えましたので、実行するのみです。

「給与体系の見直し」は、生涯働ける美容室経営において最重要事項の一つです。それは変わりゆく生活環境と、人生設計、そして独立しているのと変わらない感覚が必要だと考えております。それ故に雇用の仕組みもしっかりと考えていかなければなりません。いずれにしても必要なのは売上です。教育型サロンの使命として「売れる美容師」を育て上げ、美容師尊重型サロンの考えが備わればとても魅力的な美容室ができると自分は信じております。中途採用の方でもこの考えに賛同してくれる方は多くいるのが本当にありがたいです。そしてもっともっと多くの美容師さんたちにカシータフロルの魅力を伝えたいそう考えております。

 

株式会社カシータフロル  代表取締役 林 朋彦